新築戸建てを買うまでのプロセス〜仲介業者に行く〜

家を購入に至るまでのプロセス、それは人それぞれです。

私の同僚の例では、もともと戸建てを購入することを考えていたところ、今住んでいるところの近くに建売住宅が建ったのでそのまま決めたという人もいました。家族がいる場合、賃貸で住んでいるといえども、双方の実家の距離や勤務地を考慮して場所を決めることが多いので、自然と今住んでいる家の近くに戸建てを買うことになるのでしょう。

私の場合は、そもそもどこに居を構えるのかというところからのスタートでした。妻の実家の近くはお互いの職場からは少し遠いし、妻の実家と職場の中間地点はどっちつかずで中途半端ですが、今お互いが住んでいる場所からは近く物件探しはしやすいといったメリットもあります。

家の購入を考えていた私は、たまたま夕食を食べた後の帰り道にあった住宅情報館に入ってみることにしました。当初はぶらっと入って物件情報でも見てさっと帰ろうかなと思っていましたが、入った途端声をかけられそのまま1時間ほど話を聞くことになりました。

やはりインターネットで情報を探していても自分の思考プロセスが正しいのか自信がもてません。実際に不動産会社に行くことで頭を整理することができます。

住宅情報館は基本的には仲介ですから、まず最初に聞かれるのは予算感。といっても一体自分がいくらの家を買うのが良いのかという相場感すらわかりません。不動産会社に行けば、自分の年収や自己資金から求めた費用感を教えてくれます。もちろん、人によって実際借りれる額は変わってくるのであくまで目安ですが、感覚を掴むことができます。

実は、家の探しはじめの初期の頃は、最初に行った住宅情報館の他に、仲介業者はもう1件、Century21にも行きました。ここで感じたのは仲介業者によって、資金計画に関する話が違うということ。個人的な感想ですが、Century21の方が資金計画についてしっかりと説明してくれたように思いました。みっちりと2時間近く話してくれたのではないでしょうか。その後に物件紹介で小一時間ほどかかったので、トータル3時間ほど話を聞いたことになります。

仲介業者にとってスムーズに決済が行われることは非常に大事なことですから、まずここをしっかり押さえ、早めにローンの仮審査を行っておくことで良い物件と出会った時に購入の意思決定を促しやすいのでしょう。

 

住宅ローンの話が終わって費用感がわかったら次は実際の物件を見に行ってみましょうということになります。営業の人はなるべく早く物件を見せることで住宅購入へのモチベーションをあげたいと思っていますので、大抵は翌日や翌週など近々の日程を提示してきますが、予定が空いている日にスケジュールすれば良いかと思います。

 

2階目の不動産会社訪問で物件をみることができたら、建売の感覚というのがなんとなく掴むことができます。その時に、どういう物件が自分たちに合っているのかわからない場合は、いくつかのパターンを見せてもらうようにお願いすると良いでしょう。例えば、2階建と3階建ではやはり雰囲気が全然違います。住宅のグレードも違ってきます。大抵の場合、土地の価格と住宅価格はセットで表示されていますが、迷っている場合は様々なバリエーションを見せてもらうと良いでしょう。購入予算に1000万円ほど幅をとって一番低価格の場合、高価格帯の場合と見れば、自分が家にかけるべき価格も見えてきます。

私は、やはり都市部の狭小3階建で隣の家との距離が50cmもない家をみたときはやはり厳しいなと感じました。一方で駅から離れている2階建はゆとりがあって好印象を持ちました。やはり、3階建と2階建を比べてみると2階建が良いと感じました。とはいえ、駅から30分も歩かないといけない、バスにの15分以上乗らないといけないというのは結構通勤が大変そうだなとも感じました。

私は、まずは軽い気持ちで仲介業者に行って話を聞くことは非常に勉強になることだと思っています。住宅ローンの話だけでなく、家のことについても教えてくれますし、聞ける人がいるというのは非常に大事なことです。ただし、言うことをすべて鵜呑みにしてはいけません。あくまで営業の方の話ですから、ウソは言わないにしてもうまい言葉で購入を促してきます。その辺りを考慮して話を聞くようにしましょう。

 

さて、仲介業者から住宅ローンの話をしてもらい、建売見学が終わりました。その時の気分はどうでしょうか?やはり戸建てを買いたいと思うのか、まだ賃貸で良いと思うのか。多くの人は、新しい設備、綺麗なフローリングやクロスをみて買いたいなと思うでしょう。ただし、決断を焦ってはいけません。仲介業者は「早く決めないと他の人に取られる」「物件はなくなっていく」「住宅ローンを組むなら早い方がいい」などと言ってくるでしょうが、人生の中で数ヶ月の違いはあまり大きくありません。年単位であれば別ですが、3ヶ月以内には購入を決めたいと思っているのであれば、その期間内に決めればいいので合って、今すぐ決める必要はありません。

大事なのはここからです。